夜の見回りが一段落した休憩室は、廊下の足音も途切れて静かだった。蛍光灯の下で、俺は湯呑を両手で温めながら座っていた。隣では、春子さんがラベンダーのピンタックブラウスの袖を整えている。ベージュのテーパードパンツに、小さなパールピアス。いつも通りの、明るくて世話焼きな格好だ。
春子さんは七十代を超えたくらいの年齢だ。話し相手や見守りを手伝うパートで、入居者さんに「おばあちゃん」と呼ばれながら、にこにこしている。夫の介護を長く続けた末に看取ってから、関係もなく枯れたのが当たり前だと思っていたらしい。でも、俺としばらく接しているうちに、別の世界もあることに気づいてしまった、と彼女は言った。急に寂しくなった、と。
「ねえ……今夜、少しだけ、見守りを頼めるかしら」 声は明るいままだったけれど、目が少し潤んでいた。俺は元々おばあちゃん子で、小さい頃から祖母と一緒にお風呂に入っていた。年配の方の裸も、触れることも、自然に受け入れられる。普段からお年寄りに接している仕事柄、相手をするのも慣れている。春子さんのその言葉に、胸の奥が熱くなった。彼女は俺のタイプだった。
休憩室のドアに簡易の鍵をかけた。春子さんは恥ずかしそうにブラウスのボタンを外し始めた。下着は淡いピンクの花柄プリントの木綿ショーツと、白いスリップ。飾り気のない、日常の下着だ。スリップを脱いだとき、標準よりやや豊満な体が現れた。DからEカップ相当の胸は下垂して重みがあるが、形はきちんと保たれている。揺すると、ゆっくりと波打つ。お尻は丸く、太ももは柔らかく、お腹には軽いたるみがある。肌は乾燥気味だけれど、触ると温かい。抱きしめると、骨の感触がわずかに残りつつも、柔らかい肉が俺を包み込んでくる。
「こんなこと……おばあちゃんなのにしていいのかしら」 春子さんは顔を赤らめて、そう呟いた。セックスは夫としかしたことがなく、本当に恥ずかしいらしい。でも思い切って勇気を出して打ち明けてくれた。俺はその言葉に、優しく頷いた。
まず、耳たぶを甘噛みしながら熱い息を吹きかける。春子さんの肩が小さく震えた。次に、乳房の下側を舌で舐め上げる。重みのある胸が、舌の動きに合わせてゆっくりと揺れる。さらに、手のひらで陰部全体を包み、熱を伝えるように優しく圧をかけた。すでに温かく、湿り始めている。
「んっ……若い子って、すごい……」 受け身の彼女が、感じ始めると声を抑えきれなくなってきた。
彼女を優しく抱き寄せた。前からゆっくりと挿入する。熱いものが中へ入っていく感覚に、春子さんは息を詰めた。深く結合したまま、小さな動きを続ける。彼女の柔らかい太ももが俺の脚に絡み、お腹のたるみが俺の腹に当たる。耳元で、ゆっくりと囁いた。「大丈夫だよ……気持ちいい」
春子さんの内壁が、徐々に熱を帯びて締めつけてくる。最初は恥ずかしそうに顔を伏せていたのに、今は「もうちょっと甘えさせて……」と掠れた声で甘えてくる。俺は彼女を抱きしめたまま、小さなピストンを繰り返した。骨の感触と柔らかい肉が混ざる抱き心地が、たまらなく心地よかった。彼女の声が徐々に大きくなり、抑えきれなくなっていく。
一回目は、彼女の中で出してしまった。春子さんは小さく体を震わせて絶頂に達し、俺の胸に顔を埋めた。でもそれだけでは終わらなかった。彼女が「もう一度……」と小さな声で頼むので、またゆっくりと繋がった。吸い付く肌が気持ち良すぎて勃起が収まらない。二回目も、三回目も、俺は彼女の中で出してしまった。そのたびに春子さんの体が熱く収縮し、甘い吐息が耳に触れる。
行為が終わった後、春子さんは俺の腕の中で小さく息を整えていた。乾燥気味の肌が、汗で少しだけ湿っている。「こんな世界、あるなんて……知らなかったわ」 彼女はそう言って、明るく、でも少し寂しそうに笑った。
幸い、呼び出しは来なかった。それからというもの、春子さんは俺にハマってしまったらしい。夜の見回りの合間に、時々こうして二人きりになるのが、二人の秘密になった。


